Deerskin Wallet 01 / Black
オーダーで制作したDeerskin Wallet 01です。昨年より定番色となったタンニン鞣しの黒は使う程に艶が増していく味出し鹿革です。今回の依頼では98年に試作(私物)した3年使用の見本を元に制作していますが見た目は同じでも仕様は別物と言っていいほどにグレードアップしています。99年にお台場ビーナスフォート1F、パレットタウンにて販売を開始したCROW DOGの作品はこのDeerskin Walletが最初のアイテムで、当時はアメリカ産の薄手・鹿革に5セントコインのコンチョを付けた貧相な財布でした。試作の財布に付いたコンチョ..実はこれもコインでハーフダラーの表面を削ってプレーンタイプに変更した苦肉の策です。この12年の間に仕様変更、修正を繰り返す事数十回、これまでたくさんの方に愛され所有して頂き大変感謝をしております。長い時間をかけてきたアイテムにはたくさんの思い出とストーリーが詰まっています。他のエピソードはまた別の機会に...
*オーダーで制作したDeerskin Walletの詳細はこちら
Galary
My Item
LightningやFree & EasyでおなじみのVintage Works(カット&ダイング製法のベルトブランド)のキーリング、ずいぶん昔の物ですが私のお気に入りの品です。特に使いやすいとか機能面での素晴らしさは全くなく、ただ無駄に大きく無骨な雰囲気が何とも言えません。素材感と雰囲気を強調した素朴なデザインは小さなアイテムでも存在感があります。
*写真2枚目はオーダーのDeerskin Wallet 01,新たに追加した黒はちょっとストーリーがある物...このあたりは次回に。
2010.1.20
White Heat Beads
メディスンバッグやウォレットなどCROW DOGで実際に使用しているオールドのビーズです。ビーズはホワイトハートをはじめ19世紀から20世紀初頭にヴェネチアを中心にインド、タイなどで生産されたトレードビーズ(交易の品)がほとんどで現行の物とは色の深みが比べ物にならないくらいに良い物です。ホワイトハートはコア(芯)の部分が白く、外側を赤や緑のセミクリアガラスでコーティングされたカラフルなビーズの総称で50〜200年前の物、ビーズの歴史では比較的新しくアンティークというよりはオールドと言った方が正しいかと思います。近年、古いビーズは減少傾向にありますが惜しげも無く贅沢に使う価値は充分にあります。私は粒状よりも写真の様に一連の状態が気に入っているので、吊るしてディスプレイがマイブームとなっております。
*右下写真は初紹介のDeerskin Wallet 01/タンニン鞣し黒です。
Silver Concha & New Tool
年明け初のコンチョの制作です。個展以降に頂いたご依頼の物が数点と年末前に頂いた物が数点、どれもお時間を頂いてしまって申し訳ありません。今回に関してはφ25㎜とφ35㎜のコンチョが多いのですが、これはDEERWALLET 01やHALF WALLET 01、HALF WALLET 03など二つ折りの財布に使用される事が多く、主張しすぎない大きさが人気となっています。写真2枚目のスチール製の棒は芯金といってリングなどの輪っかを整形するための道具です。小さい方はリングサイズで市販されている物ですが、大きい方は金属工作のプロの方にお願いして特別に制作して頂きました。ありがとうございます。精度を必要とする道具はやはりプロの方でなければ良い物は出来ないと思います。ヒシ目打ちも芯金もイチゴも作り手の気持ちは同じで出来上がった物からその人の思いが伝わります。
Deerskin Medicine Fringe
φ75㎜のビッグコンチョを付けたフリンジメディスンバッグ、写真はこの仕様を始めるきっかけとなった初の作品です。記憶ではまだメーカーに勤めながら手探りで作品を制作していた頃で、工房も改装する前の8畳の部屋、苦労して取り寄せたアメリカのターコイズを使用しビーズも手持ちの少なかったオールドの物です。今では全てが当たり前の様に出来る事が、当時はそれが精一杯でキャパを超えた内容でした。日々制作をする中で作品の形態は変化していきますが、この時に感じていた思いだけは今も昔も自分の中で変わっておらず、一つ一つの作品に私のストーリーが存在しています。
2010.1.12
Aging
こちらは数年前まで使用していたHalf Wallet 01( ミシン仕立て)、これくらいになるまで個人差はありますが約1年半くらいです。現在定番として使用しているベンズとは違う、イタリアのWバットで黄褐色に焼けるのが特徴です。イタリアの革は基本的にきめの細かい肌目に傷などが少なく、どこか上品な感じがあります。アメリカン系のアイテムを制作しても綺麗にまとまり女性的な品の良さが出ます。ベンズのような荒々しく野性的な力強さはありませんが、美しい革が好きな方にはお勧めです。
*メディンスンバッグは個展の際に展示した物、ブラウンとホワイトです。CROW DOGでは珍しいストック作品です。
ディアスキン・メディンバッグ ブラウン/コンチョφ45㎜
ディアスキン・メディンバッグ ホワイト/コンチョφ55㎜TQ
2010.1.9
Today's news
少し私用の話になりますが工房では突然お客様よりイチゴが届きました。昨年制作したメディスンバッグは好評を頂き、そのお気持ちを頂戴致しました。ありがとうございます。イチゴはお客様自ら手をかけ作られた極上品で大きさ形と素晴らしく、味も最高峰です。手がける物の対象は違いますが作る物への拘りは全ての作り手に共通している事と感じました。ここ数年思う事は作り手も欲しくなるくらい良い物を作る人、それが作り手としての一番の理想ではないのだろうか。そう考えながらまた制作に打ち込みます。
*このイチゴはこちらで手がけております。
順子の苺園
〒289-1321 千葉県山武市富田1814 tel&fax 0475-82-5948
NEW TOOL
こちらはあたらしい目打ちです。ご存知の方も多いかと思いますが、これは手縫いの縫い目(穴)をあける道具です。Our Productのページにも登場していますがCROW DOGでは基本的にこちらを使用しています。キリ(錐)のみで穴を空けたりやり方は様々ですが、作品の方向性で手法を変えていくのが理想ではないかと思います。今回の新しい目打ちに関しては熟練した70歳過ぎの火造り職人にお願いして製作して頂き、中には特殊な縫い目を作る目打ちもあります。市販されている物とは違い穴の抜け具合、強度、縫い目穴の形状の美しさが特徴です。目打ちはすり出し(ヤスリで削って形を作る)で刃先を作っていく手作り物なので作る職人によって良し悪しが決まります。また良い火造りの職人が少なくなっているという残念な話もあります。

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